日本の伝統工芸として古くから親しまれてきた「漆(うるし)」。
その漆を塗布した漆器には、美しい艶や独特の風合いだけでなく、“抗菌作用”があることが近年改めて注目を集めています。
実際、和食文化の中で漆器は欠かせない存在であり、飲食店での利用シーンも豊富です。
本記事では、漆の抗菌作用に関する基礎知識を整理しながら、漆器を飲食店で活用する際のメリットとデメリットを掘り下げて解説します。
さらに、飲食店にとって具体的にどのようなプラスがあるのか、漆塗りのお櫃(おひつ)の魅力や「うるしや仁坊」が提供する製品情報も合わせてご紹介します。

目次
1. 漆(うるし)とは:日本の伝統素材とその抗菌効果
2. 漆器を飲食店で使用するメリット
• 2-1. 抗菌作用による衛生面の向上
• 2-2. 温度・湿度の管理や保温性の高さ
• 2-3. 視覚的な美しさと高級感で差別化
• 2-4. 長期的視点でのコストパフォーマンス
3. 漆器を飲食店で使用するデメリット
• 3-1. 取り扱いの難しさとメンテナンスの手間
• 3-2. 初期導入コストの高さ
• 3-3. 漆アレルギーへの配慮
4. 漆塗りのお櫃(おひつ)の魅力:お米との相性と機能性
5. 「うるしや仁坊」の漆塗りおひつ:商品特徴と導入の流れ
• 5-1. 厳選された素材と伝統技術、万全のアレルギー対策
• 5-2. 豊富なサイズ・デザインバリエーション
• 5-3. 購入方法やアフターケアの充実
6. まとめと今後の展望
1. 漆(うるし)とは:日本の伝統素材とその抗菌効果
漆は、ウルシノキ(ウルシ科の落葉高木)から採取される樹液を加工して作られる天然塗料の一種です。
日本では縄文時代の遺跡から漆塗りの道具が出土するなど、非常に長い歴史を持っています。
その魅力はなんといっても独特の艶や質感であり、日本の工芸品や食器、建築装飾など幅広く使われてきました。

ここ数年、漆に含まれる成分がもつ「抗菌作用」が改めて注目され、漆器は“衛生的に優れている”という古くからの言い伝えを裏付ける研究も行われています。
漆の主成分である「ウルシオール」などの化合物が、菌の繁殖を抑制する働きをもつと考えられていますが、すべての菌に対して万能というわけではありません。
周囲の環境条件や使い方によってその効果は変わることに留意しつつも、天然素材由来の抗菌性を期待できることは漆ならではの大きな特長といえるでしょう。
2. 漆器を飲食店で使用するメリット
2-1. 抗菌作用による衛生面の向上
飲食店において衛生管理は最重要課題です。
特に気温や湿度が高まる季節は食材や調理器具の管理がいっそう難しくなり、細菌やカビの繁殖が気になります。
漆塗りの器や道具を活用すれば、漆自体がもつ抗菌作用が期待できるため、従来よりも雑菌の繁殖を抑えられる可能性があります。
もちろん、日頃の洗浄や保管方法を徹底することが大前提ですが、“漆の力”がプラスアルファで衛生管理をサポートしてくれる点は、飲食店にとって見逃せないメリットと言えます。
2-2. 温度・湿度の管理や保温性の高さ
漆塗りの器は、木をベース素材としているものが多いのもポイントです。
木は呼吸する素材なので、食材に含まれる水分を吸ったり放出したりしながら、適度な湿度を保ちます。
さらに、漆塗りの層が外気との温度差を和らげるため、中に入れた料理が急激に冷めにくい、あるいは乾きにくいという特性があります。
例えば、お碗であれば汁物がおいしい温度帯を長くキープし、おひつであればシャリの温度や水分量を保つことに役立ちます。
お客様により良い食感や味を届けるうえで、大きなアドバンテージとなるでしょう。
2-3. 視覚的な美しさと高級感で差別化
漆器が生み出す独特の光沢と深い色合いは、和食の世界観を際立たせる象徴的な存在です。
テーブルに漆器が並ぶだけで、一気に上質な雰囲気が生まれ、“こだわりの店”としての印象を与えることができます。
さらに、写真や動画がSNSに拡散されやすい今の時代、ビジュアルのインパクトは集客に直結すると言っても過言ではありません。
漆器を使うことで、お客様やインフルエンサーが“映え”を意識して写真を撮り、SNSに投稿してくれる可能性が高まり、宣伝効果が期待できます。
2-4. 長期的視点でのコストパフォーマンス
漆器は高価と思われがちですが、質の高い製品は適切なメンテナンスを行うことで非常に長持ちします。
傷や塗装の剥がれがあっても、再塗装(塗り替え)や簡単な補修が可能であり、そのたびに新しい輝きを取り戻せるのも漆器の魅力です。
一度導入すれば長期間使えるため、プラスチック製品や安価な木製品を定期的に買い替えるよりも、結果的にコストを抑えられる場合が少なくありません。
店舗の規模や客単価、イメージ戦略に応じて、長期的なコストパフォーマンスを考慮して導入を検討する価値は十分にあるでしょう。
3. 漆器を飲食店で使用するデメリット
3-1. 取り扱いの難しさとメンテナンスの手間
漆器は温度変化や衝撃に敏感で、高温の食洗機や電子レンジに入れると、塗膜が傷む可能性が非常に高いです。
洗浄時も強い洗剤や金属タワシでゴシゴシこすると、塗装が剥がれたり表面が荒れたりします。
つまり、スタッフによる扱いの丁寧さが求められ、運用ルールを徹底する必要がある点は、導入時に注意すべきポイントです。
3-2. 初期導入コストの高さ
高品質な漆器は手間暇のかかる工程を経て仕上げられるため、どうしても価格は高めになります。
飲食店の規模が大きく、一度に多くの漆器を導入する場合は、ある程度まとまった予算が必要になるでしょう。
ただし、前述したように長期使用でのコストメリットやブランディング効果を考慮すると、トータルでは“お得”な投資となるケースもあります。
3-3. 漆アレルギーへの配慮
漆に含まれる「ウルシオール」は、人によってはアレルギー反応を引き起こす原因となります。
一般的に、漆が完全に硬化(乾燥)した段階ではアレルギー症状が出にくいとされていますが、まれに敏感な方が症状を訴えるケースもあるため注意は必要です。
飲食店でお客様が直接触れる可能性は低いものの、万全を期すためにアレルギーに関する情報をスタッフ内で共有しておくと安心でしょう。
4. 漆塗りのお櫃(おひつ)の魅力:お米との相性と機能性
飲食店が漆器を導入する際、特に注目したいアイテムが“漆塗りのお櫃”です。
お櫃は昔からお米を保存し、提供するために使われてきましたが、漆塗りが施されたお櫃には以下の魅力があります。
1. お米の温度と水分を適度に保つ

• 木と漆の相乗効果でシャリが乾きにくく、ベタつきを防ぐ。
• お米の美味しさを長時間キープし、提供タイミングを柔軟に調整しやすい。
2. 高級感と演出効果
• 漆の独特の艶と色合いが、提供時の見た目に特別感をもたらす。
• カウンターやテーブルでお櫃を開ける動作そのものがパフォーマンスになり得る。

3. 衛生的かつ耐久性が高い
• 漆の抗菌作用がシャリを清潔に保ちやすい環境をサポート。
• 適切なメンテナンスで長期間使えるため、コストパフォーマンスにも優れる。
お米は和食の主軸であり、お寿司屋さんや定食店ではなおさら重要な存在。
そのお米をどのように管理・提供するかは、店舗の評判にも直結します。
漆塗りのお櫃は、“和の伝統”と“現代の飲食ビジネス”を巧みに結びつける道具と言えるでしょう。
5. 「うるしや仁坊」の漆塗りおひつ:商品特徴と導入の流れ
漆塗りのお櫃を扱うブランドの中でも、職人技と現代のニーズを融合させ、高品質を追求しているのが「うるしや仁坊」です。
ここからは、その特徴や導入方法について詳しく見ていきます。
5-1. 厳選された素材と伝統技術、万全のアレルギー対策
「うるしや仁坊」のおひつは、木地にこだわり抜いた国産材を使用し、漆も国産や厳選された品質のものを採用しています。
一本一本の木地から漆を塗る工程まで、職人が丁寧に時間をかけて仕上げることで、耐久性と美しさを両立。
さらに大きな特徴として、アレルギー対策に万全を期した工期の長さが挙げられます。
通常、漆器の製造は1カ月程度で終わるケースも少なくありませんが、うるしや仁坊では3カ月の工期を設けています。
• なぜ3カ月かけるのか?
• 漆塗りは塗る→乾かす→塗る……という工程を何度も繰り返し、その都度しっかりと乾燥させなければなりません。
• 漆が完全に硬化・乾燥していない状態で使うと、表面の硬度や耐久性が不十分であるだけでなく、漆アレルギーを誘発しやすい原因にもなります。
• うるしや仁坊では、工程ごとに十分な乾燥時間を確保することで、漆が安定し、硬化が十分に進んだ状態に仕上げています。
• この丁寧なプロセスによって、漆アレルギーのリスクを最小限に抑えつつ、高品質な製品を提供できるのです。
こうしたこだわりから生まれるおひつは、完成後もしっかり乾燥させてから納品されるため、店舗側も安心して導入できます。
漆器のメリットを最大限活かしつつ、デメリットであるアレルギー問題への配慮もしっかりなされているのが、うるしや仁坊ならではの強みと言えるでしょう。
5-2. 豊富なサイズ・デザインバリエーション
お寿司屋さんや和食店など、飲食店の規模やコンセプトに合わせて選べるよう、うるしや仁坊ではさまざまなサイズやデザインのおひつを用意しています。
• 小規模店や個室対応に便利なコンパクトサイズ
• 大量のお米を扱うチェーン店向けの大容量サイズ
• 和モダンなテイストや伝統的な意匠を活かしたデザイン
漆の色味も黒や朱など基本的なものから、オリジナルのカラーバリエーションまで展開可能です。
近年では店舗の個性を前面に打ち出すために、ロゴや特別な柄を入れるオーダーを行うケースも増えています。
こうした豊富なバリエーションがあることで、各店舗の雰囲気やブランドイメージに合ったおひつを選ぶことができるのです。
5-3. 購入方法やアフターケアの充実
• 購入の流れ
1. 問い合わせ:公式サイトや電話、メールなどで相談。店舗の規模や必要数量、デザインの要望などを伝えます。
2. カタログ・見積もり:サイズや形状、オプションなどを選択し、見積もりを作成。
3. 発注:納期やメンテナンスオプションを確認し、最終的に発注手続きへ。
4. 製造&納品:先述のように3カ月の工期をかけて丁寧に製造し、完全に乾燥した状態で納品。
• アフターケア
一度導入しても長年使っていれば、表面に傷がついたり、漆が剥がれてきたりすることもあります。
しかし、うるしや仁坊では再塗装や修理など、適切なメンテナンスを提供。
質の良いおひつは“育てる”ことができる道具でもあり、メンテナンスを重ねるほどに味わいを増していくのも漆器の魅力です。
6. まとめと今後の展望
漆には古くから伝わる抗菌作用があり、漆器を使うことは飲食店にとって大きなメリットをもたらします。
衛生面のサポートだけでなく、高級感やビジュアル面での差別化、そして長期的なコストパフォーマンスにも寄与する存在です。
一方で、デメリットとしては取り扱いの難しさや初期導入コストの高さ、アレルギーへの配慮などが挙げられます。
しかし、「うるしや仁坊」が提供する漆塗りのおひつは、丁寧な工程と十分な乾燥期間(3カ月)を確保することで、漆アレルギーのリスクを最小限に抑えた安全性の高い製品となっています。
さらに、木と漆が織りなす相乗効果により、お米の温度や水分を適切に維持し、味わい深いシャリを提供できることは、お客様からの信頼やリピートにつながる重要な要素です。
これからの時代、飲食店は食材の質だけでなく、提供方法や店舗のこだわりをいかにアピールできるかが勝負の分かれ目となります。
漆塗りのお櫃は、その“こだわり”を体現する道具として非常に有効です。
もし導入を検討される方がいれば、まずは公式サイトで資料を取り寄せたり、相談をしてみてはいかがでしょうか。
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